出版業界のトレンドや傾向を分析し、コンテンツ作成のヒントを探る「幻冬舎式 出版業界研究」。
今回は、今売れている書籍の「帯」について分析します。

書籍の帯の役割とは?

書店で実際に書籍を手に取ってもらうために、さらに購入してもらうために最も重要なのは「タイトル」です。
タイトルがつまらなかったり、当たり障りのないものであたったりすれば、どんなに内容が素晴らしくても、書籍は売れなくなってしまいます。
書籍のタイトルについては、こちらの記事で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。

そして、タイトルに次いで重要なのが「帯」です。
帯には多くの情報が込められており、その目的は書籍をプロモーションすることにあります。「●万部突破!」「●●さん推薦!」といった記載がされている帯を見かけますが、これは、「そんなに売れている本なら読んでみようかな」「●●さんが薦めているなら読んでみようかな」と、購買意欲を刺激するためです。
他にも著者の簡単なプロフィールであったり、読者の感想が書かれていることもありますが、全ては書籍を売るためのプロモーションなのです。

読者の好奇心を刺激し、内容を想像させる

では、実際に売れている書籍の帯をご紹介し、簡単に解説していきましょう。
ここでは、紀伊國屋書店PubLine*のデータを下に、2018年11月度のビジネス書売上ランキングからピックアップしたいと思います。

1位『バカとつき合うな』堀江貴文 西野亮廣/徳間書店
堀江貴文氏、西野亮廣氏と、何かアクションを起こすたびにニュースになるような2人の共著です。帯には2人の近影が使われており、刺激的なタイトルも相まって、ついつい手に取ってしまいます。

4位『死ぬこと以外かすり傷』箕輪厚介/マガジンハウス
話題の編集者 箕輪厚介氏の著書。見城徹氏、堀江貴文氏、落合陽一氏と、著名人からの激賞ともとれる推薦文が記載されており、著者はどんな人物なのか、どんな内容が書かれているのかと興味を掻き立てられます。

6位『破天荒フェニックス』田中修治/幻冬舎
著名人の推薦文もありますが、最も目を惹くのは「僕は絶対に倒産すると言われたオンデーズの社長になった。」という著者のコメント。タイトルを補完し、書籍の内容を想像させる秀逸な帯文言です。

このように、帯には様々な情報が記載されていますが、最も重要なのは「書籍に興味を持ってもらうこと」です。

まとめ

帯の目的は、タイトルで伝えきれない書籍の魅力や内容を読者に伝え、実際に手に取ってもらい、購入してもらうことです。
WEBのコンテンツに帯はありませんが、公開したコンテンツを読んでもらうという点は同じです。タイトルはもちろん、アイキャッチやディスクリプションに工夫を凝らして、ユーザーにとって有益な情報があることを伝えなければ、どんなに質の高いコンテンツを作っても、ユーザーに読んでもらうことはできないのです。

※紀伊國屋書店PubLine(パブライン)
紀伊國屋書店全店のPOSレジ等で管理されている販売情報を、インターネットを通じて公開している有料サービスです。販売データ分析による今後の展開予想や、増刷の手配、読者の性別や年代の分析、新刊へのマーケティングなどに活用することができます。
http://publine.kinokuniya.co.jp/