幻冬舎式 出版業界研究

出版業界のトレンドや傾向を分析し、コンテンツ作成のヒントを探る「幻冬舎式 出版業界研究」。
今回は、紀伊國屋書店PubLine*のデータを下に、今月(2018年11月)の売上ランキングから、今売れている書籍の「タイトル」について分析します。

2018年11月書籍売上ランキング

1位『信仰の法』大川隆法/幸福の科学出版
2位『日本国紀』百田尚樹/幻冬舎
3位『ゼロトレ』石村友見/サンマ-ク出版
4位『バカとつき合うな』堀江貴文・西野亮廣/徳間書店
5位『日本が売られる』堤未果/幻冬舎
6位『明るい暮らしの家計簿 2019』ときわ総合サ-ビス/ときわ総合サ-ビス
7位『医者が教える食事術最強の教科書』牧田善二/ダイヤモンド社
8位『フ-ガはユ-ガ』伊坂幸太郎/実業之日本社
9位『沈黙のパレ-ド』東野圭吾/文藝春秋
10位『あなたは溺れていませんね!』知抄/たま出版

センセーショナルな言葉で読者を煽る

タイトルの王道は“センセーショナルな言葉”を使うこと。これはヒット書籍を生み出すために欠かせない手法です。今月のヒット書籍の中でも、4位の『バカとつき合うな』(堀江貴文・西野亮廣)5位『日本が売られる』(堤未果)など、インパクトのある書籍タイトルが含まれています。
センセーショナルで読者の関心を集めるタイトルの生み出し方としては、時代の流れに沿った人々の関心事に刺さるテーマとすることや、思わずドキッとするような言い切り型にするといった方法が考えられます。

短くシンプルに内容を表わす

1位から3位までの書籍タイトルに共通するのが、短くシンプルに内容を表わしていることです。感覚的に覚えやすいということがメリット。また、力強い印象も与えます。
近年では3文字タイトルが流行っていて、2017年の年間売上ランキングでは20位に『定年後』(楠木新)、32位、に『多動力』(堀江貴文)が88位に『雑談力』(百田尚樹)ランクインしています。今年は4文字タイトルの波が来ているのかもしれません。

まとめ

今月(2018年11月)のヒット書籍を見てみると、1位から5位まで、非常にシンプルで覚えやすいタイトルが並びます。また、シンプルなだけではなく、「力強い」「センセーショナル」といった要素が含まれていることがわかります。読者の関心を惹きつけるタイトルの傾向が見て取れるラインナップとなりました。

※紀伊國屋書店PubLine(パブライン)
紀伊國屋書店全店のPOSレジ等で管理されている販売情報を、インターネットを通じて公開している有料サービスです。販売データ分析による今後の展開予想や、増刷の手配、読者の性別や年代の分析、新刊へのマーケティングなどに活用することができます。
http://publine.kinokuniya.co.jp/