ウェビナー(オンラインセミナー)

現在のマーケティングはWEBが中心となっていることもあり、動画を活用したマーケティングも増えています。文章や画像だけでは説明の難しいところも動画であればわかりやすく説明することができるため、解説動画で他社との差別化を図る企業も増えているようです。そして、それを応用する形で「ウェビナー」への取り組みも注目を浴びています。

ウェビナーとはオンラインセミナーのことで、セミナー参加へのハードルが少なく、チャットによるリアルタイムの質問も可能なため、B to B業界を中心に近年盛り上がりを見せているようです。そこで、今回は、「ウェビナー」の開催に必要となることについて解説したいと思います。

より多くの参加者を集めることができるウェビナーはコンテンツによっては高いマーケティング効果を示す

「ウェビナー(Webinar)」とは、「ウェブ(WEB)」と「セミナー(Seminar)」を組み合わせた言葉で、「オンラインセミナー」や「WEBセミナー」とも呼ばれます。インターネットを通じて配信するセミナーで、コンテンツは、専門的な内容に関する講義や会社説明会、製品紹介など様々なものになっています。

チャットによるリアルタイムの質問も可能なため、参加者のニーズに柔軟に応えることができ、製品の比較検討にも役立つため、B to B業界を中心に高いマーケティング効果をみせているようです。

ウェビナーの配信方式には、「リアルタイム配信」と「録画配信」の2種類があります。リアルタイムであればセミナー参加者との双方向性のやり取りが可能になり、録画であれば24時間いつでも視聴可能で、より多くの人間に見てもらいやすいというメリットがあります。

リアルタイムで配信した内容を録画しておき、後日WEBコンテンツとして公開するというように、コンテンツ資産としてうまく活用しているケースもよく見かけます。
ウェビナーは、開催者である企業と参加者の双方にメリットがあります。

開催者側としては、実際に会場を押さえてセミナーを行うよりも様々な面でコストがかからなくなるため、積極的にセミナーを開催することができます。参加者数に制限がないため、人気のセミナーで参加者を逃す心配がないのはもちろん、会場を埋める必要がないので、参加者が限定されるマニアックなセミナーにも挑戦することができます。

文章や画像だけでは理解しにくい資料もセミナーであればわかりやすく伝えることができ、リアルタイムであれば参加者の質問にもその場で回答することができるため、参加者との信頼関係を築くことにつながります。

参加者側としても、わざわざ会場にまで足を運ぶ必要がなくなるため、時間的にも経費的にもセミナー参加のハードルが下がることになります。先にも述べたとおり、文章や画像だけではわかりにくい部分もウェビナーであれば、理解を深めやすいのがポイントです。
一方で、気軽に参加できることにより、参加者の見る目が厳しくなるため、注意が必要です。

実際のセミナーとウェビナーでは、前者の方が参加者の見る目が厳しくなるイメージがありますが、前者の場合、参加者自身が労力とコストをかけてセミナーに参加しているため、セミナーを盛り上げることに協力的な傾向があります。それに対して、ウェビナーは、手軽に参加できる分、参加者のセミナー離脱に対するハードルも低く、講師の印象が悪かったり、音割れや騒音、画質低下など配信品質が悪かったりすると、ウェビナー自体のイメージが下がってしまう恐れがあります。

3つの機材で簡単に始められるのがウェビナーのメリット、ツールを活用することで快適な配信も可能

では、実際にウェビナーを開催する際に必要となるものを見ていきましょう。
ウェビナーで必要となる機材は、「PC」「WEBカメラ」「マイク」の3つです。PCとWEBカメラに関しては、標準的な機能があればよいので、ノートPCや5,000円前後のWEBカメラで十分対応することができます。

ウェビナーで重要なのは音声です。多少の画像乱れは我慢できても、聞き取りづらい音声は参加者にストレスを与えます。PCやWEBカメラのマイク機能を使うのではなく、機材としてマイクを揃えておくことが重要です。胸元に付けられるピンマイクなどがよいでしょう。値段は手ごろなもので構いませんが、トラブルに備えて予備のマイクも用意しておきましょう。

配信ツールに関しては、配信規模や配信時間などウェビナーの条件によって最適なツールは変わってきますが、ここでは代表的なツールを4つ紹介します。

ネクプロ

「ネクプロ」は、株式会社ネクプロが運営するツールで、初心者でも使いやすいシンプルで操作しやすい画面が特徴です。参加者の受講状況やチャットの書き込み、アンケートの回答結果の集計・分析なども行えるので、ウェビナーの開催だけでなく、情報収集としても活用することができます。

きめ細やかなサポートも特徴の1つで、事前の企画や集客、専用スタジオの手配、当日の運営サポートなどをオプションでつけることができるため、ウェビナー初心者の企業でも心配がいりません。

コクリポ

「コクリポ」は、株式会社コクリポが運営するツールで、低コストでウェビナーを行えるのが特徴です。低コストではありますが、高い品質と充実した機能を実現しており、画面共有や参加者の音声発言、チャット、アンケートなど一通りの機能が揃っています。
また、開催者も参加者もソフトウェアのインストールが不要で、参加者がアカウントを登録する必要もありません。
ウェビナー開催・参加のハードルを徹底的に下げたツールとなっています。

V-CUBEセミナー

「V-CUBE」セミナーは、株式会社ブイキューブが運営するツールで、インターネット環境があればどこからでも配信できるのが特徴です。日本語を含め5カ国語に対応しており、5つあるセミナールームを活用すれば最大10,000拠点への配信が可能となっています。
24時間365日体制でサポートを受け付けており、ウェビナー運営の手助けや専用スタジオの手配などを依頼することができます。
通常の配信方式に加え、開催時間を限定せずに配信できる「オンデマンドセミナー」など、多彩なカスタマイズを行えるのがメリットです。

GigaCast

「GigaCast」は、ロゴスウェア株式会社が運営するツールで、高性能が特徴です。映像品質を高める工夫がされているため、高画質の配信が可能となっています。

質疑応答チャットや配信資料への書き込み、セミナーの録画機能なども揃っています。料金設定はプリペイド制や月額制など5パターン用意されているので、使う時間やセミナーの規模によって選ぶことができます。
ウェビナーが年に数回不定期でしか行えない企業でも有効活用できるツールとなっています。

ウェビナーの配信ツールは、プランによって料金や配信人数に差が出るため、開催回数や配信規模を踏まえて選ぶのがよいでしょう。

まとめ

ウェビナーは参加者と一緒に作り上げていくコンテンツだという認識が重要
ウェビナーは開催者と参加者双方の負担を減らすことができるため、今後さらにマーケティングに利用されることが見込まれます。必要機材も最小限で済み、配信ツールを活用することでウェビナー運営のサポートが得られるため、セミナーに慣れていない企業でも導入することができます。

ただし、ウェビナーは双方向性のコミュニケーションであることを十分に認識しておく必要があります。
通常のセミナーとは異なり、参加者の満足度を会場の雰囲気から知るということが難しいため、それを参加者の音声発言やチャットから察することを求められるのです。

開催者が一方的に進行していくウェビナーでは却って企業のイメージを損なう可能性さえあります。ウェビナーは、参加者に開催者が提供するだけのコンテンツではなく、参加者と一緒に作り上げていくコンテンツなのだと認識しておくことが重要なのでしょう。