直帰率と離脱率の違いとは

今回は、「直帰率」と「離脱率」の違いや、数値をどのように捉えればよいかを解説します。2つの言葉の意味はよく混同されがちですが異なります。どちらもサイト改善のため大いに役立つ指標となりますので、サイト分析を行う担当者は、数値の意味を正確に把握し改善に活かしましょう。

直帰率と離脱率の違いとは

まず「直帰率」とは、“ユーザーが最初に訪問したページから、サイト内の他のページを見ることなくサイト外に離脱した割合”のことです。

つまり、何らかの形でサイトに訪問して最初のページを閲覧したものの、他のページに移動せず、ブラウザの「戻る」ボタンでサイトの外に戻ってしまったり、ブラウザを閉じてしまったケースの割合を言います。

一方で、「離脱率」とは、“サイトに訪れたユーザーが次のページへ進まずに、そのページを最後にブラウザを閉じてしまった割合”のことです。

2つの違いは、直帰率は1 ページ見ていないユーザーを対象にしていますが、 離脱率はサイトの他のページを見ているユーザーも対象としています。

直帰率と離脱率

直帰率や離脱率はアクセス解析ツールで確認できる

直帰率と離脱率は、アクセス解析ツールによって確認することができます。代表的なものはGoogleアナリティクスで、サイト分析を行う企業のほとんどは導入しているかと思いますので、その確認方法を簡単に説明いたします。

1. Googleアナリティクスのレポート画面を開きます
2. 左のメニューから「行動」を選び、「サイトコンテンツ」→「すべてのページ」へと進みます
3. ページごとのデータ一覧が表示され、その中に「直帰率」「離脱率」の数字を確認することができます

ここでは、他にもページビュー数やページ別訪問数、平均ページ滞在時間や閲覧開始数なども確認できるので、それらの数字と合わせて確認することで、ユーザーの行動データを分析することができます。

また、ランディングページの一覧から直帰率を確認する方法も有効です。

1. Googleアナリティクスのレポート画面を開きます
2. 左のメニューから「行動」を選び、「サイトコンテンツ」→「ランディングページ」へと進みます
3. ページごとのデータ一覧が表示され、その中に「直帰率」の数字を確認することができます

「集客」や「コンバージョン」に関するデータを同時に確認することができるため、ランディングページがコンバージョンにどれだけ貢献しているか知ることができます。

直帰率と離脱率の改善方法

直帰率や離脱率は、“サイトの外に離れて行ってしまうユーザー”の割合を表す数字であることから、一般的に低くなるよう改善するべきとされています。他ページへの導線を作ったり、自社サービスの紹介ページに誘導したりすれば、たくさんの情報に触れてもらうことができます。そうなれば、自社への理解が深まり、問い合わせや申し込みといったアクションにも繋がりやすいでしょう。

ユーザーがページを離れてしまうには、以下のような理由が考えられます。

1:ユーザーが求める情報を十分に得られた
2:ユーザーの求める情報がそのページになかった
3:サイト表示に時間がかかり、待ちきれずに離れてしまった
4:次に進む導線が無かった

1に関しては、ユーザーが求める情報を提供できる良質なコンテンツであったと言えます。ただし、ユーザーは目的を果たしたからこそ、そのサイト内に留まる必要がなくなったとも考えられます。より魅力的なコンテンツを、新たな情報を提示し回遊を促すことで、直帰率・離脱率は低くなります。

2はコンテンツの内容が不適切である可能性があります。検索流入のキーワードや、サイト内流入の導線を調べ、“ユーザーが求めている情報”を正しく把握することが大切です。求める情報を提供することでユーザー満足が高まり、サイトへの信頼も得ることができます。ページ読了後に他のページに関心を示す確立も高まります。

3はサイトの技術的な問題ですが、ページの表示速度が遅いことでサイトから離れる可能性があります。特に遅いWebサイトは注意が必要です。Googleが公式に発表したデータによると、「表示速度が1秒から7秒に落ちると、直帰率は113%上昇する」としています。非技術者でなければ対応が難しいので、サイト制作会社に相談してみましょう。

4については、せっかくの機会を喪失しているケースです。コンテンツの良し悪しに関わらず、次のページに進む導線がなければサイトを離れる他ありません。ブログサイトであれば「関連記事」や「人気記事」、コーポレートサイトであれば「サービス紹介」「社員紹介」といった、ユーザーが関心を示す可能性の高いリンク設置が必要でしょう。

数値が高くても「悪い」とは限らない

ただし、必ずしも直帰率と離脱率が高いからといって、すべてが悪いわけではありません。サイトやページの役割によるからです。例えば、外部サイトの商品ページにユーザーを送客することが目的のランディングページであったならば、目的どおり外部サイトにユーザーが移動するほど、直帰率と離脱率は高くなります。サイト内の他のページを見てもらう必要はありません。

直帰率・離脱率の分析で気をつけるべきなのは、「どのページ」の数値が高いかという点です。商品の注文確定や会員登録、資料請求など、コンバージョンにつながるページでの離脱率が高い場合は、ユーザーインターフェースや入力フォームに問題があるケースが多く、重大な機会損失を生み出している可能性があります。そういった場合は早急な対応を検討しましょう。

まとめ

近年、WEBマーケティングに取り組む企業が増える中、WEBサイトのアクセス解析も当たり前のものとなっています。しかし、データとして提供される数字に振り回され、うまく結果につなげることができていない企業も多いようです。

直帰率や離脱率はあくまで結果の数字でしかありません。マーケティングではなぜその結果に至ったのかという過程も重視されます。ですから、直帰率や離脱率も「なぜその数字になっているのか」という原因を分析する必要があります。解析ツールでは、ユーザーの滞在時間やコンバージョン率など、様々なデータを同時に確認することができます。自社のサイトにおいて、それらの数字がどのような関係になっているのかを十分に理解した上で、適切な対応を取ることが重要です。