近年、不動産投資が注目されていますが、「副業として」有効に活用したいと考える人が増えていると聞きます。実際の不動産投資の現場は一体どのようなものになっているのでしょうか?現在、不動産投資に関するネガティブなニュースが毎日のように溢れていますが、今回は、中古不動産のプラットフォームを運営する株式会社GA technologies
が2017年に行った「~不動産投資動向に関する意識調査~昨今の副業ブームで1年以内に不動産投資を始めた20代が急増」のデータを元に、不動産投資会社が今後どのような対応を不動産投資家から求められるのかを考えてみたいと思います。

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近年の不動産投資は、会社員の副業として興味を持たれている

まず、不動産投資経験者の年収について調査したデータがあります。

<不動産投資家の年収>

年収が500万円未満の層が48.4%とほぼ半数の割合を示すことがわかります。20代のデータでは、年収500万未満の層がさらに増え、65.8%と過半数を遥かに超えています。
不動産投資に興味を持つ人はその年収に左右されることが少ないようです。

次に、不動産投資家の職業について見てみましょう。

「会社員」が53.6%と最も多い回答で、他の職業と比べても高い数値を見せています。次いで回答が多いのが「主婦(主夫)」「自営業・自由業」であることから、不動産投資が一般層に浸透していることがわかります。

<不動産投資を始めた時期>

「10年以上前」が23.0%でトップとなりました。特に、50代では「10年以上前」が52.7%と過半数を超えており、長期に渡って投資していることがわかります。

一方で、ここ2年で不動産投資を始めたという層が全体で41.7%、20代だけで見ると68.3%を占めることがわかります。近年、不動産投資が高い注目を集めているのは、若い層も巻き込んでいることが大きく影響しているようです。

では、どんな理由で不動産投資を選んだのでしょうか?その理由について見てみます。

<不動産投資を始めた理由>

「副業として」が27.6%で最も多く、「老後への不安のため」という理由が21.7%で続きました。20代で「副業として」が41.7%と全体と比べて高い数値が出ているのは、まだ「老後への不安」がぼんやりとしたもので、現実的な問題として捉えることができないためだと推測されます。
以上のことから、最近の不動産投資は「会社員」が「副業として」行っている側面が強いようです。

素早い返信や密なコミュニケーションを求める投資家が増えている

ここからは、実際に投資を行ってみての調査データとなります。

<不動産投資会社との契約までの期間>

不動産投資会社とのファーストコンタクトから契約までにかかった期間の調査データですが、「半年以上」が20.6%最も多い回答となりました。

しかし、一方で、1か月以内に契約した層を合計してみると35.1%となり、「半年以上」を上回ることがわかります。20代のデータではさらに顕著で、1か月以内の契約者が48.3%に上ります。まさに「思い立ったが吉日」ということなのかもしれません。

50代のデータではまた違った結果が出ています。「半年以上」が32.7%と高い数値を見せており、1か月以内の回答をすべて合計した数字である31.1%も上回っているため、「石橋を叩く」50代という印象です。

それでも50代の「1か月以内」単独の回答は18.2%と、全体や20代のデータを上回っていることから、不動産投資の契約の判断は比較的早いものだと言えるでしょう。

では、不動産会社を知ったきっかけは一体どのようなものなのか、調査結果はこちらです。

<不動産会社を知ったきっかけ>

「知人の紹介」が25.9%で一番多い回答となりました。次いで「セミナー」が24.1%という結果になりました。20代では「セミナー」が37.5%、「知人の紹介」が20.8%と逆の結果になりましたが、これは20代ではまだ身近に投資を行っている人間が少ないということが影響しているためだと推測されます。

いずれにせよ、経験者や専門家の話をきっかけに不動産投資を始める層が多いようです。忙しい時間を有効活用するためにも、オンラインセミナーや投資家間のコミュニティサイトなどへの需要が今後は高まっていくのだと思われます。

<不動産投資会社とのコミュニケーション方法>

「対面(店舗)」が45.0%と圧倒的に多い回答となりました。「メール」が19.7%、「電話」が16.0%と、不動産投資会社の営業手段がそのままコミュニケーション方法に採用されているようです。
また、「チャット」が2.2%、「アプリ」が1.3%とまだまだ低い数値にとどまっていることにも注目する必要があります。不動産投資を副業として捉えている投資家の生活環境を考えると、今後はスマートフォンやタブレット端末への対応がより求められていくでしょう。

さて、不動産投資会社とコミュニケーションを取る上で、投資家に不満は無いのか、調査したデータがあります。

<不動産投資会社への不満の有無>

<不動産投資会社への不満の内容>

不動産投資会社への不満がある層が45.2%いることがわかりました。約半数です。

内容について見てみると、「営業がしつこい」が31.4%でトップとなっています。相手が投資家とはいえ、過剰な営業は逆効果となるようです。

また、ここで注目したいのは、「返信が遅い」が15.6%、「電話だと不便」が11.2%、「アポイントが取れない」が10.1%と、不動産投資会社とのコミュニケーションの面で不満を抱える投資家が多いということです。

今後、不動産投資会社と適度な距離感を求める投資家はますます増えていくと見られます。

<不動産投資会社選びのポイント>

不動産投資会社を選ぶ上で一番のポイントになるのは、やはり「実績」です。42.1%とその他の回答を大きく引き離しています。そして、次に求められるのは、「返信の早さ、コミュニケーションのスピード感」となりました。

20代はスマートフォンやタブレット端末が普段の生活に浸透している影響もあるのでしょうが、「返信の早さ、コミュニケーションのスピード感」が30.0%と、不動産投資会社を選ぶ大きなポイントの一つになっていることがわかりました。

返信やコミュニケーションに関する部分は、先ほどの不満と共通するものです。投資では判断のタイミングが重視される以上、不動産投資会社はこの問題と真剣に向き合っていく必要があるでしょう。

まとめ ―投資家の生活環境に合わせたコミュニケーションを行わないと機会ロスを招く―

以上が、不動産投資動向に関する意識調査となります。近年、高い注目を集めている不動産投資ですが、「会社員」が「副業として」投資を行っている影響が大きいようです。そのため、投資のための機会や時間をわざわざ作るというよりは、日々の生活の中で仕事と併せて投資も行いたいと考える層が増えているように感じます。

現状の不動産投資会社のアプローチでは、投資家の時間を占有することが多いため、煩わしさを感じる投資家も多く、もっと柔軟な対応が求められていくでしょう。素早い返信とスムーズなコミュニケーションが評価ポイントになる時代がやってきます。

スマートフォンやタブレット端末への対応も十分とは言い切れず、投資家の生活環境に合わせたアプローチができるかどうかが、今後の不動産投資会社選びで大きなポイントとなってくるのでしょう。