Webマーケティングを考える際に、プロジェクト責任者を悩ませるのがWebマーケティングの入り口の見え辛さです。なんとなくイメージはできているもののユーザーとコンテンツがうまく噛み合わず、思ったよりも成果がでない、そんな悩みを抱える責任者も少なくありません。これからWebマーケティングを始める責任者にとっては何から手をつければいいのか、それがよくわからないという声も聞きます。

今回は、そんなWebマーケティングに関する書籍を、Webマーケティングの習熟度に合わせて、初級・中級・上級編と3冊に分けてご紹介したいと思います。

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コンテンツマーケティングに携わる責任者にお薦めする厳選3冊

[初級編]
Webマーケティングの概要を理解する はじめの1冊

まず、最初に紹介するのは、『いちばんやさしいデジタルマーケティングの教本 人気講師が教えるメディアと販促の新しい基礎』(インプレス、著者:田村修)です。これからWebマーケティングを始めるにあたって、「とりあえず読む1冊目」がほしいというプロジェクト責任者向けの書籍となります。

本書は、Webマーケティングをどこから学べばいいのかわからない、最新のマーケティング概念や解析ツールの専門書では難しすぎる、マーケティングで結果を出すために「知識を再整理したい」といった責任者に向けた内容となっているので、入り口の見え辛い「デジタルマーケティング」の全体像をつかむのに最適な1冊となっています。
また、豊富な図解を用いて段階的に解説されているので、これからWebマーケティングを始めるプロジェクト責任者が自社なら「何ができるのか」を考えるのとても役に立つでしょう。

[中級編]
「なぜ」という視点から問題の本質を明確化、困った時に読み直す1冊

Webマーケティングを始めてみたものの、マーケティングの成果が上がらない。多くのプロジェクト責任者が最初に経験する壁ですが、そんな壁を越えるのに役立つ1冊がこちらの『なぜ、あなたのウェブには戦略がないのか?―― 3Cで強化する5つのウェブマーケティング施策』(技術評論社、共著:権成俊、村上佐央里、木村純、鳴海拓也、春日井順子、その他)です。

Webが「選ばれる理由」を創出するために、「どのようにして戦略を立てるのか」、「戦略を生かしたマーケティングはどのように行うのか」という2つの大きな課題に対しての解決方法が語られています。Webマーケティングの際に直面する問題を「なぜ」なのかというスタンスから取り上げることで、問題の本質を明確にしています。成果が上がらないことを悩む責任者が自社のWebマーケティングが抱える問題点をはっきりとさせ、その解決法を考える助けとなるでしょう。

また、わかりやすく読みやすいというのが本書の特長で、何度も読み返せるのがポイント。自社のWebマーケティングがうまくいっていないと感じた時に、プロジェクト責任者が一旦立ち止まって、その足元を見つめ直すためにふさわしい1冊とも言えるでしょう。

[上級編]
実務の体系を通じて、中・長期視点から考えを補完するのに役立つ1冊

最後にご紹介するのは、『デジタルマーケティングの実務ガイド』(宣伝会議、著者:井上大輔)です。実務ガイドというだけあって、内容はかなり専門的なものとなっています。これまでの2冊が「理論の体系」にあたるのに対して、本書は理論の体系を基にした「実務の体系」という位置づけになります。

Webマーケティングの知識や経験があり、中・長期視点から新たな施策を考えたいプロジェクト責任者向けの1冊となります。

「デジタルマーケティングのSOW(スコープオブワーク)の定義」に始まり、「年間計画の策定」、「プロジェクトの企画・実行・レビュー」、「人材管理・社内調整」といった、マーケティングの理論をいかに実践していくかという内容になっています。

これまでの2冊と比べて、図解による解説が抑え目となっているので、Webマーケティングをある程度理解していることが前提となっていますが、実務に沿って詳しい解説が行われているため、プロジェクト責任者が見落としていた問題点に気づかされ、自社のWebマーケティングで足りない部分を補完するのにも役に立つでしょう。
責任者がプロジェクト全体を見直す際に知恵を借りる辞書としてもお薦めです。

まとめ ―いまの問題を明確にし、チームやプロジェクトを成果に導く―

以上3冊が今回、Webマーケティングに悩むプロジェクト責任者にお薦めしたい書籍となります。内容に差はありますが、3冊とも共通するのが、Webマーケティングにおける問題点を明確にしていくには、どのような視点が必要になるのか、ということです。
問題を解決するためには、まず問題の本質を理解する必要があります。今回ご紹介した3冊によって、自社のWebマーケティングの方向性やコンテンツで迷った時に、プロジェクト責任者がマイルストーンとしての役割を果たすことができれば幸いです。