コンテンツマーケティングにおいて、ターゲットの興味・関心を引きつけるコンテンツの制作は最重要課題です。Googleの評価基準に則ったキーワードの選定や構成、Googleアップデートの影響を受けないSEO対策……などの方法を取りがちですが、検索結果よりもまずコンテンツの質を重視すべきです。

本ブログでは、「テキストコンテンツ」に着目し、ターゲットを引きつける、説得力のある文章の共通点を3つご紹介します。

■関連ブログ
抜群の時短効果!出版社が教えるWeb記事制作の苦手を克服する実践ステップ6

①「専門性」のないコンテンツは価値がない

テキストコンテンツは、キャッチコピー(タイトル)・リード・見出し・本文から構成されています。これらのデザインやレイアウトに変化をつけるのも一つのアイデアですが、より重要なのはその“中身”です。まずはテキストに「説得力」を持たせることで、ターゲットの共感を得ることを目指しましょう。

コンテンツを閲覧するターゲットは、何らかのニーズのもと、情報を求めています。そのため、情報を提供する側は、コンテンツのテーマについてターゲットよりも深い知識を持っていることが前提です。専門性のないコンテンツに価値はありません。

コンテンツに専門性を持たせるために、そのテーマについて「誰よりも効果的な発信をしている」ことをアピールしましょう。それは詳細な数値データや専門用語を多用することではなく、ターゲットが求めていることを正確に、そして感動的に伝えることによって達成できます。

コンテンツのテーマをさらに深く学ぶよりも、テーマに関心を抱くターゲットの動向や心理状況を分析しましょう。

②実用的で説得力のあるコンテンツがターゲットを引きつける

次に考えたいのは、ターゲットとコンテンツの距離感についてです。どれだけ専門性を持ってターゲットを引きつけても、コンテンツに書かれた情報が実用的でなければ、説得力に欠けます。ターゲットに提供するコンテンツは「すぐに使える」ものを意識しましょう。

例えば、生命保険への加入を促す記事があったとします。「万が一に備えて加入しましょう」という文言が一般的ですが、保険を使う日がいつ来るのか想像できません。日常で起こりうる怪我や病気に対する保証。日帰り入院や通院保証といった“明日必要になるかもしれない”といったニーズを喚起する必要があります。

資産形成のための投資を促す記事ならば、「将来や老後の蓄えに」というメッセージだけでは、定年退職前の会社員や60~70代の人にしか響きません。若い世代を取り込みたい場合、子供の進学や住宅購入などのライフイベントに関連付けた提案をすべきです。

このように、ターゲットがコンテンツを身近に感じられる仕掛けをつくり、自分ごとと認識させることで、説得力を持たせることができます。

③ダラダラとした文章はNG。必要情報だけ残し、簡潔に伝える。

最後に、コンテンツのボリュームを調整しましょう。テキストは何文字あっても構いませんが、キャッチコピーや小見出しを入れるのはもちろん、一文を簡潔にまとめて飽きさせない工夫が必要です。

次の文を読んでみてください。

満員電車の混雑緩和は、社会の生産性向上のための重要な課題のひとつです。
東京都では、この夏、多くの方々に快適な通勤を体験してもらい、効果を実感してもらうムーブメント「時差Biz」を実施します。
下記の期間中に、鉄道利用者及び鉄道事業者双方で連携する取組です。

引用:東京都主催 時差Biz運営事務局「時差Biz」(https://jisa-biz.tokyo/about/

これは、東京都が推進していた「時差Biz」という取り組みの概要文です。満員電車の混雑を緩和させ、社会の生産性を向上させることが目的ですが、何が言いたいのか、一読しただけではわかりません。

この文章を簡潔にまとめてみましょう。

<修正後>
この夏、東京都は鉄道利用者・事業者と連携して「時差Biz」を実施します。
満員電車の混雑緩和を図り、みなさんの快適な通勤と、社会の生産性向上を目指す新たなムーブメントです。実施期間は下記をご覧ください。

いかがでしょう。
文章全体がすっきりと、わかりやすくなったはずです。
文字数も原文の80%に抑えました。

このように、編集するポイントは、文章の「リズム」を意識することです。原文では「満員電車の混雑緩和は、社会の生産性向上のための~」という問題提起から始まり、少々遠回りに感じます。いったい何をしようとしているのか、結論を先に伝えること、さらに「この夏~」といった季節感のあるワードを冒頭に持ってくることで、ターゲットの関心を引くことが出来ます。

また、原文では時差Biz実施の背景、何をするのか、どうなってほしいのかを長々と伝えていますが、修正後の2行目にある通り、一文でまとめることができます。「社会の生産性向上」は実施の背景でもあり、時差Bizによって実現できる結果でもありますから、ひとまとめにして良いでしょう。

まとめ ―ターゲット目線でわかりやすさを意識したコンテンツづくりを―

説得力のあるテキストの特徴を、3つに分けて紹介しました。いずれもターゲット本位であることが前提ですが、場数を踏めば誰もがスキルを上げることができるテクニックです。整理しないまま、一方的に伝えたいことを伝えるコンテンツではターゲットの心を動かすことはできません。ターゲットに刺さるコンテンツとは面白いコンテンツではなく、知って良かった、すぐにやってみようと思ってもらうものです。奇をてらわず、第一にわかりやすい内容にすることが何よりも重要です。まずは自社のブログやSNSで試したり、Webサイトのテキストを見直したりするなどして実践してみましょう。