出版業界のトレンドや傾向を分析し、コンテンツ作成のヒントを探る「幻冬舎式 出版業界研究」。今回は、今売れている医療・健康に関する書籍のタイトルを参考に、読者を惹きつけるポイントをご紹介します。参考にするデータは、紀伊國屋書店PubLine*の、2019年5月の月別売上ランキング(くらし分野)を基にしています。

医療・健康に関する書籍/2019年5月の月別売り上げランキング(くらし分野)より

  1. 『医者が考案した「長生きみそ汁」』小林弘幸/アスコム
  2. 『食品別糖質量ハンドブック』江部康二/洋泉社
  3. 『超ストレス解消法』鈴木祐/鉄人社
  4. 『天使の深睡眠マクラBOOK』福辻鋭記/宝島社
  5. 『ミドリ薬品漢方堂のまいにち漢方』櫻井大典/ナツメ社
  6. 『糖質オフ大全科』水野雅登/主婦の友社
  7. 『1分でグッスリ眠れる高血圧・不整脈が安定! うつも退いたハーバード式4-7-8呼吸』わかさ出版
  8. 『不調を消し運気を上げるクスリ絵』丸山修寛/扶桑社
  9. 『1分間だけ伸ばせばいい―2つの筋肉を伸ばして体の悩みを改善』佐藤義人/アスコム
  10. 『100歳まで若く美しく! きくち体操DVDブック』菊池和子/宝島社
  11. 『くびれと健康がとまらない!』村田友美子/ワニブックス
  12. 『天使の深睡眠マクラBOOK―アースカラー』福辻鋭記/宝島社
  13. 『股関節痛の疑問・悩み専門医がズバリ解決!―治す新常識がわかるQ&A』わかさ出版
  14. 『その調理、まだまだ9割の栄養捨ててます!』東京慈恵会医科大学付属病院栄養部/世界文化社
  15. 『医師が考案! 全身の不調が消えるクスリ絵』丸山修寛/マキノ出版
  16. 『おとなの健康 vol.11』オレンジページ社
  17. 『つかむだけ!みるみるお腹が凹むきくち体操』菊池和子/宝島社
  18. 『たった2週間で内臓脂肪が落ちる高野豆腐ダイエット』土田隆/アスコム
  19. 『体がみるみるよみがえる! 5秒ひざ裏のばし完全ガイド』川村明/主婦の友社
  20. 『一生劣化せず今すぐ若返る 整筋・顔体大全』村木宏衣/日経BP社

人気書籍に見るタイトルのつけ方

ユーザーを引き込む入り口となる「タイトル」。書籍の売れ行きを左右する重要な要素といえます。前述のランキングを参考にタイトルつけ方について昨今の傾向を解説していきます。

すぐに中身がわかる長いタイトル

医療・健康関連の書籍では、タイトルで中身を説明してしまうという傾向にあります。『1分でグッスリ眠れる高血圧・不整脈が安定! うつも退いたハーバード式4-7-8呼吸』(わかさ出版)や『1分間だけ伸ばせばいい―2つの筋肉を伸ばして体の悩みを改善』(佐藤義人)など長いタイトルのものが売り上げランキングの中にも入っています。

タイトルを読めば大体の中身を把握できるため、自分が求めている内容が書かれた書籍かどうかを判断でき、購入するまでの迷う時間が大幅に短縮させます。

ネット社会において、スマホで情報収集することに慣れているユーザーはネットニュース同様に、タイトルにて内容を判断し、興味関心を抱く傾向があるのかもしれません。

インパクトや意外性を持たせるタイトル

インパクトや意外性を持たせるタイトルにするという手法は、ヒット作を生む王道パターンの一つです。『天使の深睡眠マクラBOOK』(福辻鋭記)『100歳まで若く美しく! きくち体操DVDブック』(菊池和子)などがそれに当たるでしょう。

「『天使の深睡眠』とはどのような心地なのか」「『100歳まで若く美しく』!そんなことがあるのか」などユーザーの興味を掻き立てることになり、どんなものなのか読んでみようという気持ちになります。

まとめ

  • 長いタイトル・・・・・・タイトルを読むだけで中身が把握でき、自分のほしい内容かどうかすぐに判断できる。
  • インパクトや意外性を持たせるタイトル・・・・・読者の興味を掻き立て、本の中身を知りたくなる。

※紀伊國屋書店PubLine(パブライン)
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