世の中のオウンドメディアから魅力的なコンテンツをピックアップ。コンテンツ制作のノウハウを学び取る『幻冬舎式コンテンツ研究』。今回はBIZ KARTEの「『ベンチャーは部活っぽい』産業医・大室正志に聞く、ベンチャー社員が抱えるストレス」というコンテンツを取り上げたいと思います。

BIZ KARTEは、株式会社マネーフォワードが運営しているオウンドメディアです。マネーフォワードは、企業や個人の資産運用に関するソリューションサービスを展開し、サービスの一つで中小企業および個人事業主向けに情報提供しているサイトがBIZ KARTEになります。今回取り上げる記事は、中小企業における働き方をテーマにした「『ベンチャーは部活っぽい』産業医・大室正志に聞く、ベンチャー社員が抱えるストレス」。
インタビューに答えている大室正志氏は、大手企業からベンチャー企業、外資系企業まで約30社の産業医を勤めているベテランで、著書やメディアの連載なども手がけています。
それでは、該当記事がどのようなものなのか、早速みていきたいと思います。

メンタルな問題は例えを用いてわかりやすく説明


いよいよ施行直前となった「働き方改革関連法案」。多くの企業で問題点を洗い出し、就業規則などを見直し、対策の準備をしていることでしょう。
該当記事は、ベンチャー企業向けにヘルストラブルを回避するポイントを産業医のベテラン、大室正志へのインタビューを元に構成されています。
該当記事の冒頭でまず「働き方改革関連法案」に含まれる項目にある「産業医・産業保険機能強化」について説明しています。この項目について大室氏は「産業医が訪問せず、労働者の健康状態を把握していない企業がたくさん存在していたことへの警告」と、言います。
今後、企業はベンチャーといえども、産業医の定期的な訪問を積極的に取り入れる必要性があることを冒頭でユーザーに伝えています。
それを念頭に置いて読みすすめると、現在の労働環境をおのずと振り返りつつ、改善策を考えさせられることになります。
大室氏は、状態を単に説明するだけでなく、例えを交えながら会話を進めるため、読み手側も飽きずに読むことができます。「ベンチャーは部活っぽい」、「上場が近くなると企業は“いい子になる”」、「コミュニケーションもお寿司といっしょで仕込みが大事」、「スケジュールツールにあるスケジュールの枠をきっちり埋めたくなるのは、『テトリス欲』」など読んでいてクスリと笑ってしまうような表現で、ナーバスにとらえがちな社員のメンタルについての話題も重くならずにすんなりと頭の中に入ってきます。

身近な「あるあるネタ」でさらにユーザーをひきつける


該当記事では、中盤にベンチャー企業の習慣を「あるあるネタ」として取り上げています。現実的で身近な話題のため、ユーザーはさらに引き込まれて読むことになります。この部分を読むと、大室氏がベンチャー企業について非常に精通していることを感じ、同時に大室氏が話す内容に対して信頼度が増すという相乗効果をもたらします。
記事全体において現状の問題については、明確に答えているものもあれば、「人による」としているものもあり、メンタルに関する問題は、一概に正解を出せない問題であると改めて知ることになります。
また、自分自身でストレスを解消する方法の提案や、産業医との関わり方の説明があり、おおごとになる前に実施したり、今後の参考にしたりできる内容になっています。

まとめ

  • 誰にでも経験のある例えを用いながら、メンタルな問題を説明。ユーザーは身近に感じるとともにナーバスな問題について重たい気分にならずに向き合うことができる。
  • 「あるあるネタ」でユーザーの興味をひきつけるとともに、大室氏がベンチャー企業の実態を把握していることのアピールとなり、大室氏の解説に信頼が増す効果になっている。