今回はITmediaエンタープライズの「『切り口』は、本質をつかむと見えてくる」をご紹介します。

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該当記事は、テレビドラマの「サラリーマンNEO」と「あまちゃん」を制作したディレクター、吉田照幸氏による連載記事「発想をカタチにする技術」の一つで、「サラリーマンNEO」の人気キャラクター「セクスィー部長」の誕生秘話を元に、吉田氏のものづくりに対する考え方を解説しています。
それでは、この記事のねらいと構成について早速掘り下げていってみましょう。

「切り口」を生み出すポイントとして見極めるべき「本質」とは

 テレビ番組を制作する上で欠かせない「切り口」。「切り口」のエッジの効き具合で番組がヒットするか否かが決まるといっても過言ではありません。
テレビ番組だけでなく、一般企業においても企画や営業に斬新な「切り口」が必要になり、多くのビジネスマンが頭を悩ませていることと思います。
 容易に生み出すことが難しい「切り口」ですが、テレビ番組のヒットメーカーである吉田氏は、シンプルに対象となる事がらの「本質」をひたすら見つめることだといいます。本質を深く多面的に見て、そこからひらめいた発想を形にしていくことだと述べています。
 吉田氏がディレクターとして制作したテレビドラマ「サラリーマンNEO」に登場する「セクスィー部長」は、まさにこうした発想から生まれたそうです。「セクスィー部長」の当初の企画では、ジョージ・クルーニー的なセクシーさが想定されていました。渋い男のダンディなセクシーさは想像できますが、吉田氏はその想像できる感じに物足りなさを感じたようです。
 吉田氏はもう一度「本質」を考え、台本にある「セクスィ~な魅力で身勝手な女をやっつけていく」魅力は「有無をいわせない男の強さ」であることにたどり着きます。その気づきで「切り口」を再考したとき、たまたまアメリカで一番セクシーな俳優を検索して、「アントニオ・バンデラス」と出てきたことで、セクスィー部長のセクシーさは肉食男子のそれ、と、完全に切り口をつかむことができました。

本質は自分だけの価値観で見るのではなく、客観的に本質を捉える

吉田氏は、次のセンテンスの冒頭で「新しい切り口を見つけるためには、まず本質を自分の腹に落とし込むこと」と述べています。表面的なことにとらわれることは、切っているのではなく、「塗っているだけ」と言います。
「セクスィー部長」でいえば、表面的なセクシーさにとらわれていては、ジョージ・クルーニー的なやさし気な草食男子っぽいセクシーさになっていたかもしれません。本質をつかんだことで、現在の「セクスィー部長」ができたのです。
本記事では、テレビドラマの制作だけでなく、あらゆるコンテンツや企画の制作において有益な「本質」が述べられています。ユーザーは、ドラマの舞台裏を垣間見ながら、現実にある自分の仕事に重ね合わせ、吉田氏の方法を参考に実践できるようになっています。

まとめ

  • 斬新な切り口は、本質をしっかりと押さえた上で、自分の意識から離れた客観的な視点で本質を冷静に捉えると、おのずと見えてくる。
  • 吉田氏が言う、切り口の生み出し方は、テレビドラマの制作だけでなく、一般的なビジネスシーンで取り入れることができ、ユーザーにとっても現実的で有益な情報になる。