世の中のオウンドメディアから魅力的なコンテンツをピックアップ。コンテンツ制作のノウハウを学び取る『幻冬舎式コンテンツ研究』。今回は名刺管理Hacksというサイトの「あなたも損しているかも?今話題の”冬眠人脈”とは」というコンテンツを取り上げたいと思います。

名刺管理Hacksは、個人向け名刺アプリ「Eight」や、法人向け名刺管理サービスを提供するSansan株式会社が運営する名刺管理情報を発信するオウンドメディアです。

Sansan株式会社では、企業とビジネスパーソンに対して、名刺管理を通した生産性向上・営業力強化・新しい働き方を提案しています。

該当の記事にはどのような特徴があるのか、早速見ていきたいと思います。

どの位置にあっても目を引くインパクトのある言葉をタイトルに

こちらの記事では、名刺の一番の目的である人脈作りについて取り上げています。冒頭では、活用されず眠ってしまっている名刺を「冬眠人脈」と呼び、最大限に活用されないことでどのような損失があるのかを説明しています。

冬眠人脈とは、おそらく独自に作った造語ではないかと思われますが、表記されている漢字からもなんとなく意味が連想され、どんなものだろう? という疑問からユーザーが興味を持ちやすいインパクトのある言葉です。HP上でさまざまな場所に配置されていても目を引き、フックとしても非常に魅力的な言葉だと言えます。

記事の中では、この眠っている冬眠人脈を活用せずにいると、常用雇用が100人以上の企業の場合1企業当たりの平均経済損失額は、年間約120億円にものぼるとしています。この冬眠人脈をそのままにしていることが、企業にとって非常に大きな損失となることを伝えています。

侮れない巨額の数字に驚いたユーザーは、危機感を持ってこの後に続く記事を読み進めることになります。さらに、自社の経済損失額が気になるユーザーに対して、その金額を調べる「冬眠人脈シミュレータ」というコンバージョンを用意し、自然な流れで誘導につなげています。

ユーザーのニーズに合わせた具体的な解決策を提案

次の段落では、危機感を持ったユーザーへ冬眠人脈の活性化が生産性の向上に直結するという解決策を提案します。そして「1ヶ月当たりの平均新規アポ数」「受注率」「アポから受注までの平均リードタイム」の3つの観点から、冬眠人脈を活用している営業職は活用していない営業職と比べると、2.6倍も生産性が高いことを記事内で明らかにしています。

さらに、会社全体の情報の可視化が冬眠人脈を効率的に活用するための第一段階とし、可視化の手段の一つとして名刺をデータ化し、クラウドサービスで管理する方法を紹介しています。

リンク先の比較記事では、各サービスの特長やサービス選択時の注意点をまとめて紹介しています。記事内では自社サービスだけでなく、競合である他社のサービス情報も合わせた9つの名刺管理システムについて取り上げています。

ユーザーはそれぞれのニーズに合わせてサービスを選ぶことができることから、企業に対する信頼もより増す記事とも言えるのではないでしょうか。

まとめ

  • 「冬眠人脈」というインパクトのある言葉をユーザーの記事に対する興味関心のフックにしている
  • ユーザーのニーズに合わせたコンバージョンの設置や、具体的な解決策として自社サービスに止まらない情報を提供している