今回は大手インターネットプロバイダーのソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社が運営する「somu-lier(ソムリエ)」というサイトのコラム「総務とは何か? 総務部の具体的な仕事内容と理想像にせまる」をご紹介します。

 ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社はプロバイダー事業だけでなく、クラウドサービスを軸にしたITソリューション事業や、ITインフラからサイト構築までワンストップで提供するサービスを展開しています。近年、この分野のサービスは政府が掲げる働き方改革と無縁ではないため、業務効率化をアピールする企業が増えています。somu-lier(ソムリエ)は、その一環でソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社が自社ブランディングを狙って運営しているオウンドメディアと思われます。
somu-lier(ソムリエ)では、総務をはじめとしたバックオフィス部門にたずさわる人たちを繋げることを目的に、総務のプロから学ぶ情報や向上心がアップするような記事を公開しています。これらの記事がユーザーを惹きつける理由は何でしょうか?
今回、その中の人気記事「総務とは何か? 総務部の具体的な仕事内容と理想像にせまる」について分析していきます。

多くの人が持つ素朴な疑問に、真正面から答えるコンテンツでユーザーを惹きつける


オフィスのバックグラウンド業務をつかさどる総務という部署。そもそもどういった仕事をしているのかと問われると、完璧に説明できる人は少ないのではないでしょうか。何となく雑務ばかりやっているイメージであり、また人事や経理も含まれている場合があり、どこまでが担当するべき範囲なのか判然としない部分もあります。

実は、総務とは他の部署で扱わないものの、会社として必要とされる業務をすべて拾い上げて遂行しなければならない部署であり、通常はひとつのカテゴリーにとどまらず、多岐にわたる業務を担当しています。人事や経理などは、独立した部署があればそこで担当されますが、ない場合は総務が一手に引き受ける、といった形になります。

他の部署が担当することがない業務は必ず存在するので、総務もしくは総務に該当する部署というのは、会社にとって必ず必要といえます。そんな総務が担うべき業務にはどんなものがあるのか、該当サイトでは業務の具体的な内容や、社内で求められている役割についてまとめたものを図表で整理しています。視覚的にわかりやすいため、総務の全体像を一目で把握することができます。

このように、誰もが持つ「総務ってどんな業務をする部署?」という素朴な疑問に、真正面から向き合って分かりやすく説明しようとしているため、多くのユーザーが訪問して記事を読み込むのだと思われます。

総務に対する見方を変え、従来の「地味」なイメージを払拭


基本的な総務の業務や役割についての説明は、分かりやすいものの、一般的なイメージ通りの地味な内容になっています。読者はむしろ、ネガティブな印象を持つかもしれません。文の冒頭では「雑用係」「閑職」とまでいい、「何でも屋」「多岐にわたる」「非常に広範囲」という表現がところどころに入り、総務の煩雑さについてはくどいくらいに伝わってきます。前半だけ読むと、総務はあまりやりがいを感じる部署ではないというイメージを持ちかねません。

ところが中盤から一気にイメージを引き上げていきます。総務の役割が多岐にわたるからこそ会社全体を見渡すことができ、「経営層の参謀役」になれるといい、現場と経営陣をつなぐ架け橋になれるとしています。理想的な総務の仕事の在り方を論じ、「一歩進んだ総務」というイメージに結び付けています。

該当記事では、総務で自分が行う業務は、すべて会社全体の成長に直結しているとしています。「受身」ではなく、経営陣と現場をつなぐタウンホールミーティングのような施策を企画することで、会社全体の改革さえも成し得る存在であるという自覚を促し、モチベーションアップに導いています。

総務というのはどんな仕事をする(べき)部署なのか、そんな疑問を持って検索したユーザーに対して、基礎的な情報を分かりやすくまとめつつ、理想像まで提示してみせる良コラムだと言えるのではないでしょうか。

まとめ

  • 総務についての知っているようで知らない業務について掘り下げ、わかりやすくまとめている
  • 会社の中の役割と総務で働く人間のモチベーションアップにつながる理想像を示している