今回はsuumoジャーナルの「デュアルライフ・二拠点生活[3]南伊豆の廃墟同然の空き家を絶景の夢の家に再生、大自然に囲まれオンオフを切り替える」をご紹介します。

suumoジャーナルは、株式会社リクルートホールディングスが運営しているオウンドメディアです。親サイトとして、物件情報を扱っている不動産情報サイト「suumo」がありますが、さらに不動産にまつわるニュースや、さまざまな調査をまとめた記事、特別な暮らしをしている家庭を取材したドキュメンタリー記事など、充実した読み物を楽しめるサイトとしてsuumoジャーナルが運営されています。
 該当記事では、裕福というわけではない家庭が夢の別荘を手に入れる過程を取材したドキュメンタリー記事になります。

では、この記事がどのような構成で、どんな意図が込められているのか、2つの点に注目して見ていきたいと思います。

「夢のような別荘」を具現化したようなアイキャッチ写真

別荘というと、都心から離れた自然豊かな場所でゆったりと過ごすための、自宅とは別の家のことをいいます。この記事のアイキャッチの写真は、そのイメージを極限まで突き詰めたようなものとなっており、大自然の中に埋もれるように、小さな家屋が建っています。豪邸ではありませんが、「夢のような別荘」を具現化したような写真です。
この写真だけでも、どんな住み心地の家であるのか、建っている都道府県はどこなのかなど、いろいろと知りたくなって記事を読みたくなります。
また、本文でも多くの写真が使われており、そこで過ごす夢のような時間がとてもよく伝わるようになっています。

アイキャッチ写真の状態になるまでのストーリーが丹念に描かれて読者を惹きつける


記事を読んでいると気づくのは、この別荘が写真のような状態になるまでには、ドラマのようなストーリーがあったことです。
この別荘を購入した夫婦は、決して裕福ではないが、崖の中腹に建てられた姿を一目見てほれ込み、購入を決めたこと。
購入時は廃屋同然で、改修には新築以上の金額がかかること。
それでもあきらめず、毎週のように通ってDIYで修復を続けたこと。
ようやく住めるようになってから、使用していない期間は民泊として貸し出し、その収益を改修費用に充てていることなどが説明されています。

この記事は、魅力的なアイキャッチ写真で記事ページをクリックしてもらえるようにしつつ、訪問したユーザーにはストーリーのある取材記事で読ませるという、上質なコンテンツになっていると言えます。

またこの記事は、別荘を持つ家庭を取材した「デュエルライフ・二拠点生活」という連載記事のひとつです。日本が人口減少の社会に入って地方では空き家が増えている一方で、一般的な収入の家庭がそうした家屋を安く手に入れてDIYで改修し、別荘として活用している事例が増えてきています。この連載記事は、そうした新しい潮流を紹介するとともに、ユーザーの物件購入を促進する広い意味でのマーケティングを狙っていると考えられますが、その魅力が十分に伝わる記事であると言えるでしょう。

まとめ

  • 魅力的なアイキャッチ写真だけでなく、本文にも写真を多用することで、読者に物件の魅力をわかりやすく伝えている
  • アイキャッチ写真の状態になるまでのストーリーを丹念に描くことで、読者を惹きつけ、読ませる記事にしている