世の中のオウンドメディアから魅力的なコンテンツをピックアップ。コンテンツ制作のノウハウを学び取る『幻冬舎式コンテンツ研究』。今回は東証マネ部の「TOPIX-17 ものがたり」というコンテンツを取り上げたいと思います。

東証マネ部はJPX(日本取引所グループ)が運営するサイトです。身近なお金の話から、プロが教える資産形成のノウハウまでわかりやすく解説し、さまざまな資産形成法も紹介するサイトです。投資をこれから始めるという人に向けてコラムやアニメーション動画などを使って、投資について解説し、お金や資産形成について考える機会を提示することを目的としています。
今回取り上げる記事でも架空のキャラクター同士が対話していく形式を取っており、初心者でも読みやすい構成になっております。

では、この記事にはどのような狙いがあり、どのような工夫が凝らされているのかを2点に分けて紹介していきたいと思います。

会話形式で難しく感じがちな投資の内容を分かりやすく解説

この記事では株式初心者のイーナちゃんというキャラクターに、十七郎さんというキャラクターがTOPIX-17の基本をレクチャーするという会話形式をとっています。こうすることで、ユーザーにTOPIX-17とは何かを分かりやすく伝えています。
たとえば、好きな企業の銘柄だけを買うことを「ゴルフで言えばどのような状況でも得意なドライバーだけを使っているのと同じように感じます。」と表現しています。投資は特定の業種の株だけを買うのではなく、さまざまな業種から買うべきだということをユーザーに簡潔に説明しています。ここからTOPIX-17の説明に移行するのもスムーズです。
また、登場人物の名前を「イーナ」と「十七郎」というふうに17にかけている点や、記事を毎月17日に更新している点もTOPIX-17という主題に沿っており、一貫性があります。
このように会話形式を採用することで、投資初心者のユーザーが興味を持ちやすいようにしていると思われます。

ストーリー仕立てなので続きが読みたくなる

 17の業種を説明するにあたり、当該記事ではストーリー形式を取り入れています。イーナちゃんが十七郎さんの資産運用相談所に足を運ぶという内容になっており、ユーザーがイーナちゃんと同じ目線でTOPIX-17について学ぶことができるようになっております。
後半の会話の内容も「またこちらにいらしていただければ、17つすべての業種の特色についてご紹介しますよ。」「でもまた必ずうかがいます!すごく興味が湧いてきました!業種!TOPIX-17!」となっており、ストーリーの設定を忠実に守っていることが分かります。
また、ひとつの記事の長さが「少し読み足りない」程度になっているので、ユーザーが読む際に疲れないよう工夫しているようです。このため、当該記事以降も手軽に読み進めることができます。
このように、ストーリー形式で体系的にTOPIX-17を説明し、記事量を調節することで、ユーザーが定期的にサイトを閲覧しやすい仕組みになっていると思われます。

まとめ

  • TOPIX-17を初心者のユーザーが分かりやすいように対話形式を用いている。
  • ストーリー仕立てにすることで、17の業種を体系的に説明し、ユーザーが定期的にサイトを来訪しやすいようにしている。