世の中のオウンドメディアから魅力的なコンテンツをピックアップ。コンテンツ制作のノウハウを学び取る『幻冬舎式コンテンツ研究』。今回は、企業間取引やB to B決済にまつわるお役立ち情報をお届けするオウンドメディアwikiPaidの「売掛金の未回収リスクの実態と改善方法」というコンテンツをご紹介します。

wikiPaidは企業間取引のインフラ事業を展開する株式会社ラクーンが運営するオウンドメディアです。
株式会社ラクーンでは、掛売り決済サービス「Paid」を運営しており、このサイトでも「Paid」の最新情報を発信しています。
この記事でも、売掛金の未回収リスクをテーマにすることで、ユーザーの興味を引き、自社サービスの有用性をアピールしています。

では、この記事がどのような内容の流れで自社のサービスをアピールしているのか、2つの点に注目して見ていきたいと思います。

あくまでも問題の解決をテーマにした記事構成にすることで、自社のサービスをうまくアピールしている

まず、この記事の特徴はあくまでも「売掛金の未回収を防ぐ方法」に焦点があてられている点です。
安易に自社のサービスへと誘導するのではなく、まずは「未回収リスク」にはどのようなケースがあるのかという基礎的な情報から始まり、与信管理で取引先の情報を分析するという具体的な解決策が提示されています。
そのため、次なる対応策として提示される自社サービスの「Paid」へと至る流れが自然で、ユーザーは抵抗感なく情報を受け入れることができます。
また、記事の内容も手短にポイントがまとめられているため、ユーザーは記事で取り上げられたテーマの問題点をしっかりと認識することができ、その後の展開を不自然に感じることがありません。PR記事的な内容ではありますが、ユーザーにそう感じさせないように配慮されているため、ユーザーには「役に立つノウハウ」として受け取られることがこの記事の大きなポイントです。

複数用意されたコンバージョンポイントで積極的な誘導とユーザーの行動分析を両立

 また、積極的なコンバージョンとユーザーの行動分析を同時に行っているのも、この記事の特徴です。
記事は「未回収リスク」「未回収を防ぐ方法」「未回収を回避できる自社サービスの紹介」という3つの段落で構成されています。それに対して、自社サービスへのコンバージョンポイントは3つの段落の終わりと最初の導入部分の4カ所に用意されています。
これは記事のどの段階でもスムーズにコンバージョンできるようにという狙いとともに、記事中のどのような内容が最もコンバージョンにつながったのかを分析する狙いがあると見られます。
これらの情報は今後のサイトのコンテンツに反映されるだけではなく、自社サービスのアピールポイントとしても活用されることが推測されます。
BtoBビジネスでは、見込み客の関心度合いを正確に把握することが重要です。その目的のために自社のWEB記事を有効活用している例だと言えるでしょう。

まとめ

  • 「売掛金の未回収を防ぐ」という記事のテーマを前面に出した記事構成にすることで、ユーザーが問題点をはっきりと認識することができるため、その後の自社サービスの紹介も自然に受け入れることができる
  • 記事内に複数用意されたコンバージョンポイントは自社サービスへの積極的な誘導としてだけではなく、ユーザーの行動分析をするための指標にもなっており、その後の自社の戦略に活かされる形になっている