本日は認知症を知り、認知症と生きることをテーマとした情報を発信しているオウンドメディア「e-65.net」について取り上げます。

e-65.net」とはエーザイ株式会社が運営する、認知症についてのコンテンツを発信しているオウンドメディアです。認知症の治療を目指すというよりは、患者さんご本人や家族の方が認知症と共に生きていくことを重視したコンテンツの数々が目を引きます。
エーザイ株式会社は「ヒューマン・ヘルスケア(Human Health Care)」を企業理念として掲げる医薬品メーカーで、近年認知症の治療薬の開発に取り組んでいることでも有名です。しかし、現在治験中の新薬は病気の進行を抑制するもので、治癒を可能にするものではありません。また、アルツハイマー型認知症の原因物質の特定を証明することに成功し、いよいよ治癒できる薬の開発に期待が高まっていますが、まだまだ開発には時間がかかるため、かなり未来の話となります。
そうした治験を積み重ねたエーザイが、その治験の中で得た経験をあえて治療にではなく、認知症という病気の周知とその病気とどう向き合っていくのかという視点でコンテンツが作られていることに大きな意味があります。いつか根本的な解決ができるかもしれませんが、それまでは病気とともに生きていかなければならないことを、誰よりも認識している会社が発信している認知症サイト、それが「e-65.net」なのです。

では、「e-65.net」の認知症と共に生きることというテーマがどのようにコンテンツに反映されているのか、具体的にどんな特長があるのか、次の2つのポイントに注目したいと思います。

認知症への不安や疑問に丁寧に答えることで患者やその家族と寄り添う


まず、e-65.netでは「認知症を知る」と「認知症と生きる」という2つの大きなカテゴリーで色分けされています。「認知症を知る」では、作家やブロガーがつづった実際の体験記からの引用を用い、認知症の症状がどのようなものなのか生の声を伝えています。その上で、医学的立場から見た認知症の症状について、実際に患者が起こし得る行動と併せて詳しく解説されています。認知症の専門家が監修しているこのサイトならではのコンテンツと言えるでしょう。

また、「認知症と生きる」では、認知症と診断された患者本人とその家族に向けて様々な疑問に答える形で日々の生活からお金のことまで大いに役に立つ情報が提供されており、患者やその家族の不安を少しでも軽くしようと寄り添うスタンスが強く感じられます。

患者の生の声を伝えることで悩みや不安を共有、一人ではないことを強調している


他にも、「メッセージ」というカテゴリーでは、認知症と診断された患者やその家族に向けて、勇気を持って病気と向き合うよう励ましの言葉を発信しつつ、すぐに支援を受けられる施設マップページへのリンクなど、サイト内のコンテンツを案内しています。
また、ほかにも特に注目したいの「わたしの暮らし」というカテゴリーでは、実際に認知症と診断された患者がどのような暮らしを送っているのか日記形式で公開されています。このように、このサイトを訪れたユーザーが悩みや不安を共有できる作りとなっています。このサイトのコンセプト通り認知症の患者やその家族が決して一人ではないことが強調されており、それがこのサイトを訪れたユーザーの安心感につながっているのが特長的です。
そしてユーザーの安心感が、めぐりめぐってエーザイ株式会社への信頼感とブランディングに結びついているのです。

まとめ

  • 認知症の専門家の監修の下、認知症に対する不安や疑問を体験記を引用する形で丁寧に解説し、日々の生活やお金の問題にも触れることで、一緒に考えつつ寄り添うスタンスが強調されている
  • 認知症と診断された患者の生の声を日記形式で伝えることで、サイトのコンセプト通り認知症の患者やその家族が決して一人ではないことが強調され、このサイトを訪れたユーザーの安心感につながっている