はじめに

企業におけるWEB担当者の役割は、ますます重要視されるようになっています。数年前までは「パソコンに詳しいから」という理由でWEBの担当者に任命されるというケースも少なくありませんでした。しかし、今ではWEB担当者の業務領域は広がり続けています。自社のWEBを担当するということは、広報やマーケティングの一環としてWEBを担当するということです。WEBサイトを構築、運用するだけでなく、自社の商品やサービスに関する深い知識も必要になります。

そのため、WEB担当者に求められるレベルは近年大変高くなっており、運用やコンテンツの制作力、デザインなど幅広い知識が求められています。当然、自社で最適な人材を採用することができればいいのですが、優秀な人材はどの企業も欲していますので、そう簡単ではありません。採用するまでには、多くの時間とコストが必要となるでしょう。

一方でコスト削減のために自社でゼロから育てるという選択をする企業もあります。もちろん、人数と時間にゆとりのある大手企業であれば可能なことかもしれません。しかし、中小企業となると、そこまで時間と手間をかけることは難しいでしょう。

そこで、今回は多様化するWEB担当者の人材問題を解決する方法ご紹介しましょう。

社長

社長

不動産販売会社X社の社長。WEBサイトを強化して売上げアップにつなげたいと考えているが、自社内に適正人材がおらず採用か育成かで悩んでいる
マーケ担当2

マーケ責任者

X社のマーケティング担当者。現状のタスクで精一杯で人材育成をする余裕がない。経験豊富な人材の採用を主張している。

X社のケース

社長

WEBサイト強化のために採用コストを割いたけれども中々いい人材が集まらないね。採用にこれ以上のコストはかけられないからA君が育成してくれないかな?他部署から人材を補充するよ。

マーケ担当2

状況は重々承知していますが、現状のタスクに加えてWEBの知識が希薄な社員を抱えるとなると、私のパフォーマンスが落ちてしまいます。もう少しだけ様子を見させてもらえないでしょうか。

社長

そうは言っても、うちみたいな中小企業は募集をかけたところで応募も少なくて、採用コストばかりかかってしまうんだよ。加えて、IT業界は圧倒的な人材不足というじゃないか。そんな状況でうちに優秀な人材が来るとはどうしても考えられなくてね。

マーケ担当2

ITと一言で言っても業務内容が多様化してきています。ある程度WEBの知識を持っている人はごまんといますよ。ゼロから育成するよりも、もう少し採用に時間を割いた方が最終的なコストパフォーマンスはいいはずです。

社長

でもある程度の知識であればすぐ覚えられるんじゃないの?その上で、欲しい人材の希望はある?

マーケ担当2

そうですね。希望をあえて申し上げるならWEBの知識があることに加えて、コンテンツの制作力も欲しいですし、デザインの知識もあれば良いですね。あ、あと営業経験があると、マーケティング戦略を一緒に考えていけます!

社長

ほら!そんなスーパーマンみたいな人はうちには来ないよ。諦めて、来月から営業部のB君をWEBマーケティング部に回すから、しっかり育成してくれよ。

マーケ担当2

分かりました・・・。(無理だと思うけどなぁ。。。)

WEB担当者の確保は中小企業にとって死活問題

優秀なWEB担当者の採用は非常に難しいものです。ましてやAさんが望んでいる人材となると、中小企業レベルでの獲得は更に困難を極めるでしょう。

では、育成!と簡単にはいきません。Aさんの負担を考えると、人材の確保を優先させる気持ちは理解できます。WEBマーケティングの業務分野はサイト運用だけでなく、各種広告運用、コンテンツの作成、効果測定など多岐に渡ります。そのためWEB担当者が片手間で人材を育成する、それもWEBの知識がない人をとなると多大な労力が必要になってしまいます。

外部パートナーをうまく使って人材育成を行う

WEB専門の部署を立ち上げ、社内で運用していくために必要な人材のスキルとはどのようなものでしょうか?

サイトを運用するための知識、各種広告運用の知識、記事などのコンテンツをアップしていくのであれば文章力も欠かせません。また、WEBサイトの効果測定を行うことも重要のため、分析のスキルも必要になります。このように、WEBマーケティングを日々行い売上を伸ばしていくためには専門性の高いスキルが複数必要となるのです。

では、上記のような人材が採用できなかったとすると、育成にかかるコストはどれくらいでしょうか?育成の時間を端的に表すことは難しいので、近年ではWEB担当者育成のためのセミナーや講座の料金でイメージしてみましょう。繰り返しになりますが、WEB担当者には専門的な知識が必要となり、限られた時間で多くのタスクをこなしていかなければなりません。そのため、セミナーや講座の料金ひとつを取っても1人50万円~100万円のコストがかかります。セミナーや講座を受講するには時間もかかりますので、育成には時間とコストの両方が必要不可欠です。

そこで、オススメしたいのが、外部の業者に専門的な業務を委託しつつ、社内でも育成を進める方法です。社内での負担が大きい業務を外部のプロに委託し、できる範囲でWEBの担当者の育成を行いながら進める手法です。時間もコストもかかるように思われますが、業者と自社のWEB部門の業務分担がしっかりできていれば、業務における無駄を削減することができるため、非常に効率のいい手段ともいえるでしょう。

しかし、闇雲に業者に委託すれば良いという訳ではありません。まずは自社のWEBマーケティングのタスクを細分化してみてください。上記で挙げたこと全てが必要とは限りません。WEBサイトをしっかり分析することで、すぐに改善が必要なところと、そうでない分野が見極められるはずです。その上で、自社担当分と、外部委託分のタスクを洗い出してみましょう。

WEB担当者がいないのであれば、外部リソースを上手く活用することで解決の糸口は見つかるはずです。

まとめ

  • 中所企業が優秀なWEB人材を確保するのは至難の業
  • 自社の人材を育成するには時間もコストもかかる
  • 業者をうまく使いながらの人材育成も可能