幻冬舎ウェブマのWebマーケティング情報ブログ

Webマーケティングの基礎や参考事例をわかりやすく解説・紹介しています。

コンテンツマーケティングの効果を最大化する“3C分析”と“SWOT分析”の基礎知識

今やコンテンツマーケティングはどの企業にとっても当たり前のマーケティング手法となりました。
業界を見渡せば競合他社も企業も同じようなコンテンツをアップしている状況で、自社ならではのコンテンツを使って差別化したいと考えるのは自然な流れです。

とはいえ、やみくもにコンテンツを追加してアクセス数を増やしたところで、ユーザーが求める、かつ事業に結びつくコンテンツでなければ意味がありません。

そこでまず、自社がユーザーにどのような利益を提供できるのかを把握するためにフレームワークを活用します。ここでのフレームワークとは、企業戦略を考える際に用いられる、思考の枠組みのことです。

事実情報を抜き出す“3C分析”

まず”3C分析”と呼ばれるフレームワークで考えていきます。これは、以下の3つのCの頭文字をとったものです。

C(customer)市場、顧客、

C(competitor)競合、

C(company)自社

各要素の「事実」を抜き出し、自社の立ち位置や、自社とユーザーとの関係を見ていくものです。コンテンツマーケティングにおいて3C分析するならば、以下のような視点も加えるといいでしょう。

───────────────────

顧客:インターネットユーザー数、検索数、インターネットの使用状況、ターゲットの実態

競合:検索上位、競合のコンテンツ

自社:提供できるコンテンツ

───────────────────

3C分析の落とし穴〜ミクロとマクロの視点を持とう〜

集める要素はたった3つということで、一見簡単そうにも思える3C分析ですが、情報の集め方によっては誤った判断をしてしまいかねません。

たとえば、売り上げが右肩下がりといわれる出版業界。実は、自己啓発書や生き方本、生活実用書の売り上げは健闘しています。

このように、市場規模を考えるといってもどこを切り取るかによっても見え方が変わってきますし、業界全体を見渡せば、新規参入や代替製品など、競合他社の他にも影響をおよぼす要素は多くあります(これを把握するための「5Force」というフレームワークがありますが、本コラムでは割愛します)。

また、顧客や市場を見ていくにあたっては、業種によって捉え方が異なります。BtoCであれば大きな市場を見る必要がありますし、BtoBであれば企業担当者の具体的な実態を把握する必要がありそうです。

意思決定者の実態を把握するため、ペルソナ分析も必須でしょう。

このように、たった3項目だからといって安直に考えてしまうと、誤った判断をしてしまいかねないのです。

分析のカギは命題(イシュー)

すべての分析において言えることですが、顧客のニーズに絞って情報収集を行うことが大切です。範囲を広げれば広げるほど、自社が求める結果に結びづらいからです。

同様に、分析の目的を都度立ち止まって考えるようにしなければ、目的と結果がブレてしまいます。

ここでの目的は「顧客は何を求めていて、自社に何ができるのか」「顧客に伝わり、差別化できるコンテンツを制作するにはどうすればいいか」であり、これを実行することです。分析で疲れてしまっては、元も子もありません。

“SWOT分析”で成功へのストーリーを描く

3C分析をもとに情報の整理が完了したら、情報の意味づけを行います。ここで使用するのがSWOT分析です。

3C分析が現在の静止写真とするならば、SWOT分析は未来への予想図といえるものです。

S(strength):自社の強み

W(weakness):自社の弱み

O(opportunity):外的要因の機会(景気浮揚や法改正による拡張、市場の成長など)

T(threat):外的要因の脅威(競合など)

SWOT分析は以上の4つの頭文字からとったフレームワークで、それぞれの項目に先ほど3C分析で抜き出した「事実情報」を当てはめ、成功へのストーリーを描きます。

ポイントとしては、プラス要素とマイナス要素をバランスよく見ることと、外部環境に対していかに内部環境をあわせていくかです。

例えば、優秀な人材を多く抱えていることはプラス要素ですが、人的コストがかかるという面ではマイナス要素にもなりえます。

また、内的要因は自ら変えられる要素ですので、外的要因から考え、内的要因をそれに合わせるのがコツです。

3C分析の後にSWOT分析を行う理由

ここで、疑問を抱く方もいるかもしれません。

3C分析は不要で、SWOT分析から着手すればいいのではないかという疑問です。

近年、コンサルティングファームではSWOT分析を使わず、3C分析を徹底的に行うとのことでした。というのも、SWOT分析は自己解釈で答えを導き出すため客観性がなく、答えにブレが出てしまうからです。

3C分析をスキップしてSWOT分析を行ってしまうと、結論ありきでストーリーを作ってしまい、独りよがりの展望を描くことになりかねません。まずは3C分析で客観的な情報を徹底的に抜き出すステップが必要なのです。

検証→改善を繰り返してこそ分析が生きる

3C分析は現状を映し出す静止画とお伝えしました。つまり、時が経過するにつれて状況が変わるため、修正の必要がでてくるのです。

さらには、分析の結果から導き出した答えを実行してみたら的外れだったということもあるでしょう。3C分析はあくまで初期仮説であり、常に修正を繰り返し、練り直し続けるものなのです。

最後に

フレームワークは、思考の“型”をつくることによって情報の抜け漏れをなくし、判断と改善の速度を上げるためのものだといえます。

権威づけのために使うものではありませんし、絶対的な答えではありません。あくまで行動を起こすためのキッカケであり、修正を加えていくものと考えましょう。

時間に余裕がない場合は、ザックリとした分析を行うだけでもいいのです。目的や方向が定まってくるため、後の改善に活きてくるはずです。

もしかすると、真に顧客に向き合っていると言い切れるのであれば、フレームワークを使う必要さえないのかもしれません。

何より重要な点は「そもそも何のため分析しているのか?」という命題です。

「そもそもコンテンツマーケティングを行う前にすべきことがあるのではないか?」――その答えにたどり着くかもしれません。

「そもそも何のために」――この問いだけは全力を尽くして考え抜きましょう。

 

 

ブログトップへ戻る